アカデミーで特にやりたいことが2つあります。
このブログのタイトルになっているグリーンウッドワークの習得ともう一つは伝統工芸の技の習得です。
中でも、曲げわっぱを木の切り出しから製作まで一人でできるようになることです。
曲げわっぱは、呼び方は違いますが日本各地にあります。
・・・私は、北海道の曲げわっぱを作りたーい!
しかも、スギやヒノキなどの針葉樹ではなく、北海道の広葉樹を使って。
今回の秋田旅行で訪問した「わっぱビルヂング」では、多くの学びがありました。
種類
日本各地にある曲げわっぱには次のようなものがあります。
青森県南津軽郡藤崎町の曲物・・・ヒバ
秋田県大館市の大館曲げわっぱ・・秋田杉
静岡県静岡市の井川メンパ・・・・天然ヒノキ
長野県塩尻市奈良井宿のメンパ・・木曽ヒノキ、木曽サワラ
三重県尾鷲市の尾鷲わっぱ・・・・尾鷲ヒノキ
福島県の檜枝岐ワッパ・・・・・・黒ヒノキ(ネズコ)
群馬県の入山メンパ・・・・・・・赤松、サワラ
福岡県の博多曲物・・・・・・・・杉
熊本県の一勝地曲げ・・・・・・・ヒノキ曲げ
歴史
わっぱの歴史は、奈良時代から。木こりが桜の皮を使って弁当箱を作ったのが始まりだと言わ れています。大館曲げわっぱがさかんになったのは、江戸時代です。豊富な秋田杉を使い、武士の内職として作られはじめました。
特徴
メリット
1. 殺菌効果があり、ご飯が傷みにくい
2.通気性に富み、ご飯が蒸れない
3.軽量で持ち運びがしやすい
4.美しい木目と色合い
5.香りの良さ
6.普遍的なデザイン
デメリット
1.天然木のため、湿気に弱く、傷みやすい
2.カビの心配がある
3.冷蔵庫・食洗機・電子レンジが使えない
アカデミーでは、作り方のほか、どの広葉樹が殺菌効果が高いのか、保湿性・香りなど実験によって、曲げわっぱに合う樹種を探していきたいと思います。
わっぱビルヂング
以前は弁当箱とパン皿の製作体験ができたのですが、現在は中止中です。
電話で問い合わせた時は、申し込んでおくと再開した時に連絡がいただけるというお答えでした。
柴田慶信商店の曲げわっぱは、無塗装なので香りが良く、殺菌効果・保湿性に優れています。
蓋は少し膨らんでおり柔らかい印象があります。
また、山桜の樺(木皮)のデザインもおしゃれです。
トイレの中にも曲物があります。
立ち寄りの際は、ぜひトイレに。
そのほか、製作道具などが展示してあります。
そしてこんなものもありました。
プーマとのコラボ商品です。
曲げわっぱの他に箸と箸入れがついています。
柿の木を使っています。
留め具は竹の編み物です.
残念ながらこちらの企画はすでに終了しています。
何にしようか悩んだ末、食いしん坊なので小判弁当箱入れ子を注文しました。
仕上がりは1ヶ月後です。送料は無料。
一緒に手入れ用のタワシ、天然杉の箸、ランチベルト、ハンカチを購入しました。
また、今回は定休日でしたが、隣は喫茶店になっていて、食器などに曲げわっぱが使われているそうです。
ヴァッカ
そして、見つけました。!!
フィンランドのハンノキで作られた「ヴァッカ」です。
シェーカーボックス(小物入れ)です。
10年ほど前にフィンランドのヴァッカ職人さんと展示会を行ったそうです。
その縁でお店でも販売しています。
こちらは、蓋が白樺です。面白い模様が出てますねえ。
紐のように見えるのは、白樺の根っこです。
底には名前が刻印されてます。
ボー・オーケ・リュンガルス(Bo-Åke Ljungars)さん。
調べてみました。
facebook : https://www.facebook.com/people/Ljungars-Bo-%C3%85ke/100058909850043/
instagram : Login • Instagram
写真を見みると小物入れの他、角砂糖やフルーツ、クッキー、バターなどが入れられています。
やはり、通気性がいいので食べ物にも使っているようです。
ただ、実際に見たところ、白樺の根で結ばれたところは、少し穴が空いているのでお弁当にはどうかな・・・
いろんな広葉樹で作られており、とても参考になりました。
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それではまた。