今回は、森林文化アカデミーの入試方法とその体験談です。
かなりポイントの絞られた人向けの話題となりますが、よろしければお付き合いください。
入試概要
入試は、基本4回設定されています。
定員は20名ほどで、定員に達した時点で終了となります。
1回目が10月下旬にあり、ここで8割ほど決まります。
2回目が12月中旬にあります。
定員に達しなければこの後2回の追加入試(1月下旬、2月下旬)が行われます。
近年は、追加入試は行われず、2回目で定員が締め切られることが多いです。
入試科目
小論文 800字程度 50分
※(複数の単語から論題を作成して論述)
A群約10語、B群約12語からそれぞれ1語ずつ選んで論題を作ります。
面接 10分
※(願書を出す時に提出する2枚の質問書から聞かれます。)
○質問書No,1・・・「あなたが岐阜県立森林文化アカデミーを志望した理由について、詳しく書いてください。」
(A4用紙1ページ20行にまとめて書きます。) 希望する専攻 も書きます。
○質問書No,2・・「あなたのこれまでの経験から自慢できることなど、アピールしたいことを自由に書いてください。」
(A4用紙1ページ20行にまとめて書きます。)
※推薦入試も同じ日に行います。ただし、面接(15分)のみです。
体験談
ここからは、woodyの体験談 失敗談です!
オープンキャンパスが入試前に2回(7月中旬と8月中旬)あります。
・・・昨年「岐阜の木工4校合同オンライン説明会」で概要は聞いてるからオープンキャンパスは行かなくてもいいかなあ。仕事も休まないといけないし・・・
・・・でも、過去問配布って書いてあるぞ。よし、決めた!
結果、行って大正解でした。
もし、過去問を見ずに試験に臨んでいたなら、今の浮かれているおじさんの姿はありません。
どんな語句が出るかもわからずにその場で論題を考え、また、構成を考えながら手書きで50分で仕上げることは、私にはできなかった思います。
アカデミーの宿泊施設が利用できるか問い合わせたところ、使用はできないとのことでした。
替わりに美濃にある宿泊施設のリンクを紹介していただきました。
http://www.mino-city.jp/jp/stay/index.html
当日は「みの観光ホテル」に泊まりました。
ホテル名物「焼きたて!丸ごとデニッシュ食パン」モーニングセットは、ふわふわサクサクでとっても美味しかったです。
オープンキャンパスから帰ってきてからすぐに入試対策を練りました。
まず、3か年の過去問で出てきた語句を入試1・2とAB群に表分けしてみました。
すると、だんだん出題される語句の傾向がわかってきました。
・・・んんんん。これ以上は言いたいけれど〜言えません。
・・・王様の耳はロバの耳〜、王様の耳はロバの耳〜!
・・・ふう、落ち着いてきました。
ヒントは、アカデミーのHP各専攻ごとに記載されている「学びのキーワード」です。
その後は、出そうなキーワードを組み合わせて、切りためていた新聞記事や関係の本を読みながら小論文の練習をしました。
そして、いよいよ入学試験です。
仕事の都合で前日の夜遅くに中部国際空港に到着、空港近くのホテルに宿泊。
そして、4時に起きて始発に乗って会場へ。
ちょっと慌ただしかったが、余裕をもって1時間前には到着。
まずは小論文。
・・・できたぁ!! 字数も800字ぴったりだぜぇ〜 ワイルドだろう〜
そして、面接。
面接は、遠くから来た順番で、私がトップバッターでした。
面接は、副校長さんと2名の教官の方に代わる代わる質問されます。
緊張でどんなことを聞かれたか全ては覚えていませんが、質問書で書いた「志望理由」をより具体的に聞かれました。
さらには、本校で学んだ後のことや家族はどうするかなど・・・
あまり具体的なことまで突き詰めて考えておらず、その受け答えは、始終しどろもどろでした。
・・・終わった。面接はあたふたしたけど、小論文はばっちりだ!
・・・今日はまた美濃観光ホテルに泊まって明日帰るので、ネットで美濃のアパートのよさそうなところを探しておこう!
途中オモシロそうなところにも立ち寄りながらのアパート探しです。
野口五郎さん、美濃の方だったんですね
♫改札口で君のこと〜
・・・なんか全然イメージちがうなあ。
合格発表は6日後の金曜日。
HPと学校に結果が掲示され、郵送でも送られてきます。
いよいよ、発表です。
・・・ドキドキ
・・・ワクワク
ぽちっとな
・ ・ ・ん
・・・んんんんん?
・・・あれ??
・・・なーい!? ぜんぜんなーい!
WHY? アカデミイイイイ〜!!!
それではまた。
よろしければ
いやいや、まてえい!
続きを書かねば・・・
何がダメだったんだろう?
いい歳して面接でしどろもどろになったからか?・・そうかもしれない。
いや。年齢か?・・・そうに違いない。誰がどう考えても若い子の将来を優先するか。
小論文か?・・・一応びっしりと最後まで書いたけど、内容かな。
「いくら考えても答えは出ない。」・・・という答えが出ました。
・・・ダメ元で2回目も受けてみよう!
でも、今回16人合格してるので定員まで後4人かなあ。
それよりも、もう木工専攻は採らないかも。
電話して聞いてみよ。
幸いにして全ての専攻に空きがあるとのこと。
ということは、木工専攻はあと1人かな?
・・・まだチャンスは残ってる!
残り2ヶ月。
・・・よし、やれるだけのことはやっておこう!
まずは、小論文から見直していこう。
小論文、小論文・・・小論 文? 小 論文!!
・・・ あれ?そういえば論文って今回生まれて初めて書いたなあ。
あんな書き方でよかったのかな?
「小論文の書き方」で検索っと。
・・・ぬぬぬ!小論文ってこう書くのかあ。
・・・はずかすぅぃー。
自分が書いたのは、論文でなくてただのエッセイじゃないかあ〜
こ、こ、これはいかん。
対策を講じなければ、やはり誰かに見てもらわなければ。
前回は、試験練習で書いたものを奥さんに見せたら「いいね。」って褒めてたな。
・・・今回は見せるのはやめておこう。
残るは・・・現役大学生。居候さんかあ。気が進まんなあ。
しかし、背に腹は代えられぬ。
他に頼れる人はいないし、一応文系だからな。
そして、休みには本がたくさんある道立図書館に開館から閉館まで居座る日が続くのであった。
今回初めて道立図書館に行って驚いた。
韓ドラで出てくる受験生の勉強室のような個人閲覧室が5部屋ほどあり、そこでは持ち込みのパソコンも使えてとても便利なのだ。無線LANも使えます。
さらに、近くの図書館とは違い、蔵書の数が半端ない。
小冊子やチラシのようなものまで大切に保管されている。
中でも役立ったのがアイヌ関係の蔵書である。
北海道関係の資料が北方資料室とし別棟で閲覧できるのだ。
「アイヌの民具」はまさしくグリーウッドワークそのもので、ナイフ一本で皿やお椀を作り上げている。
さらに彫刻家の成田ウタリアン氏が執筆した「生木を生かすアイヌの工法」という記事では、彫刻家ならではの工夫でアイヌ工法を再現するなど、今回興味深いものがいろいろ見つかった。
そして、練習でできた小論文をメールで居候さんに送り、送り返された原稿を見て
びっくりポン。
・・・修正だらけやないかーい。
修正点には丁寧に解説がつけられており、それがまた的を射た指摘なので感心するも腹立たしくもある。
しかし、学校の授業費は無駄にはしていないようで安心した。
そんなやりとりが何度か続き、いよいよ2回目の入試である。
結果は、以前の記事の通り。
今回の記事が誰かのお役に立てばうれしいです。
それではまた。
よろしければ
追記
忘れてました!
3月6日(月)まで課題研究公表会(卒業研究発表会のようなものです。)配信中です。今年も面白い発表がたくさんありました。興味のある方は、お見逃しなく。