↑樹形 アゲハを誘き寄せるため植えました。
(葉、樹皮、花、実など随時写真変更追加していきます。)
【漢字】黄檗
【分類】モクセイ科トリネコ属
【分布】北海道から九州の冷温帯に自生。山地の谷沿いや湿った場所
【高さ】高木(5〜20m)
【葉】奇数羽状複葉(20〜50cm)小葉は3〜5対(稀に2対や6〜7対)長楕円形で先が尖り、細かい鈍い鋸歯があるようのも見える。
【見分け方】ほぼ全縁で、葉をちぎるとミカン臭があり、葉柄芽で、樹皮を削ると黄色い内皮が見えるのが特徴。
【特徴】
・外側の樹皮を剥がすと黄色い内皮が現れる。内皮を齧ると苦味。
・樹皮は縦に裂け、コルク層が発達し弾力がある。
・葉は、裏面基部に毛がある以外はほぼ無毛。
・雌雄異株。それぞれの花は枝先に円錐花序を作って6月に咲く。果実は9月に熟す。(北海道)球形で黒色。
【材の特徴】
・広葉樹としては、軽くて柔らかい部類に入る。
・乾燥が容易で、扱いやすい。湿気にも強い。
・ケヤキやクワの模擬材としても使われる。
・環孔材なので、道管が目立ち年輪がはっきりしている。
・縮み杢がよくでて輝いて綺麗。
・カンナの仕上がりも良い。
【比重】0.48
【硬さ】4(10段階評価)
【色】 心材と辺材とは、はっきりと色味が違う。心材はグレーに近い黄土色。辺材は薄い黄色。
【加工】加工しやすい。ろくろ加工では、サラサラ、サクサクとした引きの感触。逆目を感じない。油分なく、ペーパーが効く。
【用途】家具材、指物、工芸品、胃腸薬
参考文献
「北海道の樹木」鮫島惇一郎著
「樹木博士入門」小畑和雄、岩瀬徹、河名興、飯島和子、宮本卓也著
「樹木と木材の図鑑」西川栄明著 小泉章夫監修
「原色 木材加工面からわかる樹木事典」河村寿昌/西川栄明著 小泉章夫監修
「山渓ハンディ図鑑14 増補改訂 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類」林将之著
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