↑樹形 家を建てる前から自生していました。
(葉、樹皮、花、実など随時写真変更追加していきます。)
【漢字】谷地ダモ(木へんに佛)
【分類】モクセイ科トリネコ属
【分布】北海道から中部地方の冷温帯に分布。北海道の全域でごく普通に見られる。
【高さ】高木(7〜30m)
【葉】奇数羽状複葉(30〜50cm)
小葉は4〜5対(時に3対や6対)長楕円形で先が尖り、細かい鋸歯を持つ。
【見分け方】葉は大型で、同じ環境に生えるシオジ、サワグルミ、キハダなどと似ているが、小葉基部に褐色の毛のかたまりがあるのはヤチダモだけの特徴。
樹幹上部では小葉が細く、下部や幼木では小葉が丸い傾向がある。
【特徴】・広葉樹の中では、幹がまっすぐに伸びていく代表格。
・樹皮は淡い灰褐色で縦に割れ目が入る。
・枝の本数は割と少ないが、太い枝が多い。
・葉の出る時期に特徴があり、他の木よりも春に新葉が出るのが遅く、逆に秋の落葉が早い。
・5月ごろに開花するがその時期にはまだ葉は開いていない。
・湿地帯の防風林として利用。
・成熟しきった種子は、発芽に2年かかる。
【材の特徴】・強度と粘りがあり、均等な木目で家具材や曲げ木に適している。
・杢のない材は、割れが少なく保留まりも良い。杢がでる材は、割れや剥離が多い。
・材質がシオジとそっくり。
【比重】0.43~0.74
【硬さ】6下(10段階評価)年輪幅の狭いものが少し柔らかく、広いものが重くて硬い。
【色】白に近い少しすくんんだクリーム色、辺材は白っぽい。
【加工】切削・鉋がけは容易。
ろくろ加工は、挽きにくくはないがゴリゴリした抵抗感あり。
【用途】家具材、建築の内装材(手すりや窓枠)、集成材、フローリング材、運動具材、バット、工芸品、
参考文献
「北海道の樹木」鮫島惇一郎著
「樹木博士入門」小畑和雄、岩瀬徹、河名興、飯島和子、宮本卓也著
「樹木と木材の図鑑」西川栄明著 小泉章夫監修
「原色 木材加工面からわかる樹木事典」河村寿昌/西川栄明著 小泉章夫監修
「山渓ハンディ図鑑14 増補改訂 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1300種類」林将之著
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