今週のお題「自分にご褒美」
今週も始まりました「洋楽 the covers」
今回紹介するのは・・・ 忌野清志郎さんで
曲は「500マイル」です。どうぞお聞きください。
訳詞は清志郎さんご本人です。・・・沁みますなあ。
原曲はこちら
ピーター・ポール&マリー(PPM)/500マイルも離れて(500Miles) - YouTube
みなさん、街中で突然女性に「助けてください!」なんてドラマのようなセリフを言われたことはありますか?
・・・私は あります!!(なぜか力強く)
子供を連れて大阪に帰省したときのできごとです。帰省の時は、ただ家にいても子供はすぐに飽きるのでいつも私の姉とともに関西近郊にお出かけしていました。その年は、子供が「しずくちゃん」という漫画にはまっていて、その中に京都の生八つ橋を自分で作れる体験講座が紹介されていました。
・・・パパ、ここにいきたーい!
・・・へへえ。仰せの通りに。
ということで、その年は京都へ行くことに決定!
これがその時作った生八つ橋です。
お店の人に絵本のことをお話したら、ご存じなかったようで持っていった本をうれしそうにご覧になっていました。
その後、清水寺や金閣寺を巡って、帰りの汽車(北海道では電車も汽車と言います。)で事件は起こりました。
汽車の中はやや込みだったのですが、車両の一番後ろに2席空いていたので窓側に姉、通路側に娘を座らせて、私は通路に立っていました。
何駅目かの停車で、明らかにその筋の方が2名入ってきて、大きな声で話しながら私たちの方へ向かってきました。
吉本新喜劇によくでてくるような派手な服を着た2人組は私の横で立ち止まりました。
娘たちの向かいのお客さん2名がそそくさと席を立ったので、その筋の方がたは、どっかと席に座りました。
田舎育ちの娘は、このような方々を見たことがないので恐怖からかずっと顔を引きつらせていました。
ついさっきまで起きていた姉は寝たふりをしております。
・・・うわー、やだなあ。早く大阪に着かないかなあ。
また、何駅目かの停車後しばらくたって、若い女性が人込みの狭い通路を分け入りながら、私の方に向かってやってきます。
そして、私の横で立ち止まって・・・冒頭のセリフです。
「助けてください!」
・・・え、ど、ど、どういうこと。しかも相武紗季さんに似たとても美人さん。
泣いていたのでただ事でないことはすぐに理解しました。
「どうしたんですか?」
話を聞いてみると、駅からずっと不審人物に付きまとわれていて逃げても逃げても追いかけてくるというのです。
「どの人、ですか」
「あの人です。」
見ると、一目瞭然、だれもが認める危ない人です。目が逝ってます。
・・・やばいです!人生最大のピンチです。
頭をフル回転させてこう話しました。
「それじゃあ、こうしましょう。私を知人と会ったように振舞ってください。おそらく知り合いだと思うとむこうも安易に近づいてこないでしょう。」
「はい、わかりました。」
幸いにも数メートル離れた危ない人は、こちらには近づいて来ず、私たちを凝視しています。
・・その後、緊張で何を話したかわかりませんが、知り合いの振りをして引きつった笑顔で話し続けました。
駅に着く度に人が入ってきて身動き取れない状態になってきました。
「ところで、どの駅で降りるんですか?」
「次の駅で降ります。」
「それじゃあ、近くなったら隣の車両へ移動してください。あとをつけてくるようでしたら、私が道を狭くしてブロックしますから。」
「わかりました。」
駅に近づくと、女性は、礼を言って隣の車両に移っていきました。
・・・うわあ。こっちにきたらどうしよう!
・・・なんでこんなことに・・
しかし、危ない人は、もうあきらめたのか後を追っていきませんでした。
だが、しかし、偶然か次の駅でその危険人物も降りていきました。
・・・ああ、改札とかで見つかってないといいんだけどなあ。
大阪駅に着くなり、姉に怒られました。
「私らがあんな怖い目にあっておきながら、知らん女の人と嬉しそうにようしゃべってられんなあ。」
「いやいや、そうじゃなくて。」
汽車のできごとを姉に話すと・・
「でも何であんたなん。私の目の前に強そうな人おんのに!」
・・・なんで俺怒られてんの?
娘は目の前の人が怖かったようで、父の人生で一番カッコいい場面を見聞きしていなかったみたいです。
だれかあ、こんな自分にご褒美を・・・
・・・まあ、したことと言えば若い女性と楽しそうにお話しただけだけどね。ハハッ
それでは、また。
よろしければ