ペルセウス座流星群 今年の見ごろは・・・
8月11・12日22:00~13日夜明けです。
ペルセウス座流星群を初めて知ったのは2013年8月17日の富士登山でした。
(この年、富士山が世界登録されました。)
小さい頃から死ぬまでに一度は登りたいと思っていた富士山。
一人ではちょっと行く気もしなかったので子供に
「今年の夏は、富士山登ったあとにディズニーランド行くか?」
と甘い罠を仕掛け、まんまと誘い出しに成功!
しかーし、ここで誤算が・・・。
辛い山登りには絶対一緒に来ないと思っていた奥さんが珍しく
「私も一緒に行く!」
と言い出したのである。
・・・登頂確率かなりのダウン
しかしこれであきらめてはいけない。
何か手を打たなければ!
それとなくテーブルに富士山の本を置いたり、
「体力トレーニングをしていないと高山病になって大変なことになるみたい。」
と軽く知識を与えるが、登山にはいっこうに興味はなく、関心はディズニーランドのようだ。
挙句の果に、登山前日は遅くまで起きていてほとんど寝ていない。
ここで半分登頂は諦め、いざ富士山へ!
富士山5合目。
標高2300m。世界登録されたせいか外国人の姿が目に付く。
バスツアー約20人の中でも英語、中国語が飛び交う。
富士山6合目。
ここまでは森の中のハイキング気分。
途中ニホンカモシカに出会う。
ガイドさんによればとてもラッキーなことだそうだ。
しばしの休憩後、ガイドさんが
「具合の悪い人はいませんか?」
と儀式的に尋ねる。
「まさか6合目で具合悪いの人なんか。」というツアー客の雰囲気の中、手を上げる人物が・・・
じぇじぇじぇ!
うちの奥さんが申し訳なさそうに手を挙げています。
うちの子供は目を丸くしています。
それもそのはず、昨日はほとんど寝ていません。
しかも富士山頂で水は500mlで500円すると聞き、私が渡したポカリ1Lの他に水を3L担いでいる。
「ちょっと高いけど水は買ってリュックの重さを減らしたほうがいい。」
とあれだけ言ったにもかかわらず・・・・。
仕方がないので奥さんの荷物を減らしてあげました。
その分40Lの自分のリュックはパンパンだ。
そこから先はガイドさんの指示で、奥さんはガイドさんの真後ろをついて行くことに。
富士山7合目。
なんとか今夜の宿トモエ館に到着。
夕食はカレーライス。何とおかわりOK。
もちろん大盛りでおかわり。
そして直ぐに仮眠室へ。
時間はまだ19時。
ガイドさんが起こしに来るまで寝てることに。
お隣との距離はほぼ握りこぶしほど。
寝返りも打てない。
ほとんど寝れない状態でガイドさんが起こしに来たのが何と!20時30分。
23時には出発。
奥さんの体調も回復し、なんとか山頂へたどり着けそう。
しかーし、ここからが辛かった。
まずひたすらしゃべりまくり、流れ星を見つけると大きな声で騒ぎ立てる4人の若者集団・・・自称「チーム流れ星」がゆく手を阻む。
彼らの流れ星を見つけると
「わー!流れ星!見た?」「見た!」「見た?」
と大きな声で叫ぶのだ。
高山病のせいか少し頭痛を起こしている自分にはとても神経に響いてくる。
さらにこの日は流れ星の大安売り。
これでもかと落ちてくる。
「チーム流れ星」だけでも10個近く見つけている。
後でわかったことだが、この日はペルセウス座流星群のピークだった。
自分もなにげに空を見上げたら流れ星発見!
その近さにびっくり!
まさに黒板にチョークでサーと線を引いた感じ。
自分も思わず「わー!流れ星!見た?」
・・・と叫びませんけどね。
富士山8合目。
ついにバスツアーからリタイアする人が。
5人家族で登っていたお母さんが高山病でそのまま一人で下山することに。
その後、頂上まで真っ暗なのと人ごみで自分も家族たちと離れ離れに。
そして9合目近くでツアーのみなさんと合流し山頂へ。
「無数のヘッドライトが山頂を目指す」
富士山山頂
山頂の混み具合はまさに満員電車の中。
自分たちが向かおうとするところへはなかなか行けない。
山小屋でご飯を食べてからご来光を見に外へ。
山頂の風は冷たくかなり着込んでいるのにブルブル震える。
あちらこちらで子供の泣く声。
そしていよいよご来光。
当初見れる確率は半々ということだったが、5時04分家族全員揃って拝むことができました。
下山
8合目の分岐点までガイドさんと一緒に下り、あとは1本道なので各自で下ることに。
さすがに妻子は疲れたようで休み休み下っていくと、知らぬ間に自分たちが最後尾に。
途中ガイドさんに励まされながら5合目に着いたのは9時すぎ。
その後バスで石和温泉に移動し、入浴後昼食。
下山してわかったことだが、前日は何と四国で41度の記録的猛暑だったそう。
そして、ここ富士の麓でも気温が40度でした。
いろいろな初体験をした富士登山でした。